大企業とベンチャー。後編

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さて、後編。
結論をいってしまえば、(特に日本は)組織が大きくなるほど非効率を内在させるため、組織の生産性は線形には増加しない。したがって、優秀な人材だけを抱えている小さな集団が大きな組織につけいるすきはあると。
日本の労働生産性の数値を支えているのは製造業で、サービス業などは非常に労働生産性が低いといわれています。いろいろと理由はあるのでしょうが、そのひとつとして人間の介在度があるのではないかと。
日本の労働環境として、一度正社員として雇用されるとちょっとやそっとでは解雇されません。これを経営側からみれば、労働力の調節がしにくいと。したがって、アウトプットの量が労働者の数に依存する産業ほどアウトプットの量を増やそうとすると人を抱え込まざるを得ません。そして、アウトプットの量の調整しようとすると労働者があまるものの、労働力の調整はきかずコスト(人件費)負担だけが残ります。
したがって、労働集約型の産業でかつ需給に波がある産業ほど効率が悪くなりやすいということです。製造業は設備に依存するところも大きいので、生産性を高いまま保ちやすいのでしょう。
そして、結局のところSIerは労働集約型なので、景気が悪化して企業のIT投資が鈍ると労働力がだぶつきます。効率が悪くなりやすい産業ということです。
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