【新人SE応援企画】(続)ソースコードは多い方がいいの?!

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新年度企画、昨日の続きです

ソースコードは少ない方がいい、というのが昨日のお話でした。

なお、これは「ソースコードを短くする努力をしましょう」という主張とは少し異なります。メモリは潤沢にありCPUパワーも年々増している一方なので、リソースの節約のために可読性を下げてまでソースコードを短くする必要はないでしょう。それでは結局保守がつらくなりますし。むしろ、「書かなくて済むならソースコードを書かなくて済む方法を模索しよう」という主張です。そして、ソースコードを書かないということは、場合によってはシステムを作らないという選択肢もあり得ます。

 

システムを開発するSEがそんなことを言っては元も子もないのですが、一方で運用SEもやっている身からすると保守対象が増える一方であるということは非常に頭の痛い問題です。

そして、そもそも顧客であるユーザ企業がITにお金をかける理由は本業で利益を上げるためです。システムそのものが欲しいわけではなく、システムによって得られるメリット(利益)が欲しいわけです。つまり、お金をかけて大規模なシステムを作らずともメリットが享受できるのであれば当然そのほうがよいのです。

 

好きこのんでシステムを肥大化させようと考えるSEはいないでしょう。一方で開発するシステムの規模と工数は密接にリンクし、それがそのまま売り上げにつながるのがSIerでもあります。したがって、どうしてもシステムを増やす方向にバイアスがかかってしまいます。もちろん、システムを刷新するプロジェクトであればシステムの総量は必ずしも増えないですが、既存システムありきでスタートすることも多いのが実情といえます。

 

すでにあるシステムを踏まえつつ、いかに価値ある新たなシステムを提供しつつ利益を上げていくか。そのような難しいことを求められるのが現代のSIerであり、SEなのだと思います。

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