仕事術系のビジネス書はサラリーマンの生産性に寄与しているのか?

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書籍の中では1000円台前半のソフトカバー本がもっともコストパフォーマンスが悪いというのが筆者の持論ですが、古い本を整理してみるとそれがよくわかります。ビジネス書はたいていその傾向にあるのですが、特に仕事術系の本は顕著ですね。

 

ビジネス書で1000円ちょっとのソフトカバー本というのは、その時々の流行や世相を反映したものが多いので、書店で見たときは魅力的に思えるものです。そして、内容も読みやすいのでサクサク読み進めることができます。それは、具体性の高い表現が多いからでもあります。

しかし、流行を反映していて具体性の高い記述が多いということは、時とともにその内容が古びてしまうということです。仕事術だったり勉強法といったものがテーマになっている場合、この価格帯の本では往々にして具体的なツールやサービス、道具の紹介が入ってきます。特に近年ではデジタルツールが含まれることが多いですが、このたぐいは日進月歩なのでそれらの活用術はあっという間に古新聞と化してしまいます。

 

デジタルツールがビジネス書で取り上げられるようになったのがいつ頃からなのかを筆者は覚えてないですが、10年ぐらい前からはぼちぼち増え始めたのではないでしょうか。スマホが登場してからそれはより顕著になったように思います。

そこで、疑問が浮かび上がります。

便利ツールやサービスが増えたのならビジネスで成果はあがってるの?と。

モバイルPCやスマホの普及でノマドと呼ばれる働き方が生まれたりと何かと話題にはなりますが、大体数の一般人はサラリーマンなどの旧態依然の働き方をしているように思えます。そして、サラリーマンが属している企業の業績が上がっている様子もありません。大企業ではBYODが進まないからだ、という反論はあるのかもしれませんが、果たしてそれが実現したところで劇的に企業業績は上がるのでしょうか?筆者にはそうは思えません。

結局のところ、仕事術がデジタルツールを用いて進化することによって

  • サラリーマンの生産性はどれほど向上するのか
  • 仮に生産性が向上したとして企業業績にどれほど貢献するのか

は何ともいえないところです。

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