■ 家電製品やソフトウェアは
新製品が出るたびに
新しい機能が搭載され
それまでより多くのことが
出来るようになります。
それが顕著な日本の家電は
高機能ゆえに高価格で
新興国でいまひとつ伸び悩む
なんて論調もありますが
目新しさを醸し出しつつ
価格低下を避けるひとつの手法が
高機能化であることは確かです。
■ 人間というのは単純なのか
新しい機能には魅力(価値)を
感じるようです。
(それが本当に自分の役に
たつかはわからなくとも、、)
新機能のついた新製品をみると
なんとなく欲しくなるという人は
多いのではないでしょうか。
新機能が付加される一方で、
既存の機能はそのまま保持
されるのが普通なので
製品の進化が進めば進むほど
機能がてんこ盛りという状態に
なってきます。
多機能といえば聞こえは良いですが
今度は複雑すぎて途方に暮れる人が
出てきます。
機能の追加と複雑性はトレード
オフの関係にあり、
もしそれを避けたいのであれば
旧機能を廃止しなければなりません。
しかし、その機能を愛用している
人が少数でもいれば削れないのが
実態でしょう。
こうして多機能かつ複雑な製品が
世の中にあふれていくわけです。
■ なにもこれは電化製品に限った
ことではなく、
日常生活一般にいえることです。
新しいことを取り入れて
古いことも残せば
生活はどんどんと複雑で
混沌としたものになります。
その混沌が成果の源泉になるか
というと甚だ怪しいところ。
軸(方向性)がぶれぶれになって
むしろ悪化するやもしれません。
■ 新たしいこと・モノというのは
魅力的ですが、廃棄をともなって
戦略的に導入しないと
状況をむしろ悪くするだけかも
しれません。
ゆめゆめ気をつけないと
いけませんね。
今日の【まとめ】
■ 付加価値をつけるために自然と機能は
増加する傾向にある
■ 機能を増やせば増やすほど複雑性は
増していく
■ 新しいこと・モノを導入するなら
戦略的な廃棄も同時に必要か