【IT論考β】 通信の秘密は自分一人では守れない。[#339]

IT

■ いまやライフラインになりつつある
  LINEですが、
  
  某芸能人のやりとり(と思われる)が
  流出したりして話題になっています。
  
  
  LINEのセキュリティはどうなんだ?
  という話も出ていますが、
  
  それはLINEがどうこうというよりは
  ユーザの使い方(設定)によるところが
  大きいでしょう。
  
  
■ 基本的にはセキュリティと利便性は
  トレードオフの関係になることが多く
  
  便利な機能を有効にすると
  結果としてセキュリティレベルが
  下がるケースは多いです。
  
  
  たとえば、スマホにはアプリからの
  通知機能が搭載されており
  
  新着メッセージが来たことを
  知らせてもらうことができます。
  
  
  ただし、この機能を使うと
  メッセージの冒頭文が見えるので
  
  通知の瞬間に誰かにのぞき見
  されていれば機密性は薄れます。
  
  
  端末やアプリにパスコードで
  ロックをかければセキュリティレベルは
  あがりますが、
  
  その変わり逐一パスワードの入力が
  必要となり利便性が下がります。
  
  
  結局はこのあたりのトレードオフを
  勘案して設定を決めることになります。
  
  
■ ここまでは自分でどうするか決めれば
  良い話ですが、
  通信の場合には必ず相手が存在します。
  
  
  セキュリティレベルは最も脆弱な
  部分によって決定するので
  
  仮に自分が盤石の対策をしていても
  相手がザルだったら意味がありません。
  
  
  技術的なセキュリティの穴というのは
  確かに一定確率では存在するのですが
  
  それよりも人間の認識の甘さがまねく
  セキュリティの穴のほうがはるかに
  大きいのが現状です。
  
  (最たるは簡単なパスワードでしょうか)
  
  
■ 通信の秘密をしっかりと担保したい
  ならば、通信回線もさることながら
  
  通信を行う両者のセキュリティ意識が
  極めて重要になるのが現実なのです。
  
 

 今日の【まとめ】
 ■ セキュリティと利便性はトレードオフの関係
 ■ 技術的な問題よりも人間の問題の方が穴になる
 ■ 通信の秘密は両者のセキュリティ意識がカギ

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