【IT論考β】 ネット完結なビジネスはほとんど儲からない?[#333]

IT

■ ITが発達して、ビジネスにおいて
  インターネットが利用される場面は
  数多く見られるようになりました。
  
  
  ネット上で商取引が完結する
  ネットビジネスも色々登場し、
  
  「ネットで月収○○万円!」
  
  みたいな記事や書籍も見かけますが
  現実はそう甘くないようです。
  
  
■ 完全なるネット完結型でなくとも
  「価格.com」を見ればわかるように
  
  家電製品などスペック(数字)で
  比較しやすいモノは簡単にランキング化
  されます。
  
  
  そして、最安値かそれに準ずる価格
  をつけたごく少数の販売店が勝つという
  一強多弱な状況になります。
  
  二番手以下の価格はないも同然なので
  一物一価の状況が極めて作られやすい
  のがネット上にあるプラットフォームの
  特徴と言えるでしょう。
  
  
  経済学がいうところの「完全市場」に
  ネット上では近づきやすいため、
  結果として販売側の利益は減るという
  わけなのです。
  
  
■ ちなみに、家電製品などがネットで
  取引される一方で
  
  スペック(数値)で表現しにくい
  商品はなかなかネット上では見かけません。
  
  
  コンピュータは数値化されない価値を
  理解することも出来なければ、
  
  それを消費者に伝えることも出来ないので
  当たり前と言えば当たり前です。
  
  
  それでもネット上に販路を求めようと
  すると、今度は強引に比較の波にさらされる
  ことになります。
  
  それは結果的に価格競争につながるでしょう。
  
  
■ 結局のところ、
  バーチャルな世界だけで戦えるのは
  
  突出した技術力を持つとか
  特定分野に特化するなど
  
  比較不可能な一握りの存在に
  限られるということでしょう。
  
  
  バーチャル世界とはグローバルな世界
  であり、それすなわち激烈な競争を
  意味するのですから…。  
  

 今日の【まとめ】
 ■ ネット関連ビジネスは多いが儲かるのはごく少数
 ■ ネット上に乗った瞬間に「完全市場」へ一歩近づく
 ■ そこで勝つプレイヤーは突出したモノを持つごく一部

タイトルとURLをコピーしました