■ ITが発達して、ビジネスにおいて
インターネットが利用される場面は
数多く見られるようになりました。
ネット上で商取引が完結する
ネットビジネスも色々登場し、
「ネットで月収○○万円!」
みたいな記事や書籍も見かけますが
現実はそう甘くないようです。
■ 完全なるネット完結型でなくとも
「価格.com」を見ればわかるように
家電製品などスペック(数字)で
比較しやすいモノは簡単にランキング化
されます。
そして、最安値かそれに準ずる価格
をつけたごく少数の販売店が勝つという
一強多弱な状況になります。
二番手以下の価格はないも同然なので
一物一価の状況が極めて作られやすい
のがネット上にあるプラットフォームの
特徴と言えるでしょう。
経済学がいうところの「完全市場」に
ネット上では近づきやすいため、
結果として販売側の利益は減るという
わけなのです。
■ ちなみに、家電製品などがネットで
取引される一方で
スペック(数値)で表現しにくい
商品はなかなかネット上では見かけません。
コンピュータは数値化されない価値を
理解することも出来なければ、
それを消費者に伝えることも出来ないので
当たり前と言えば当たり前です。
それでもネット上に販路を求めようと
すると、今度は強引に比較の波にさらされる
ことになります。
それは結果的に価格競争につながるでしょう。
■ 結局のところ、
バーチャルな世界だけで戦えるのは
突出した技術力を持つとか
特定分野に特化するなど
比較不可能な一握りの存在に
限られるということでしょう。
バーチャル世界とはグローバルな世界
であり、それすなわち激烈な競争を
意味するのですから…。
今日の【まとめ】
■ ネット関連ビジネスは多いが儲かるのはごく少数
■ ネット上に乗った瞬間に「完全市場」へ一歩近づく
■ そこで勝つプレイヤーは突出したモノを持つごく一部