【IT論考β】 個人情報の流出には敏感な割にアプリ利用には無警戒?[#292]

IT

■ Facebookを利用していると定期的に
  「診断系アプリ」の結果がウォールに
  流れてきます。
  
  特に年末になると過去一年を振り返る系統の
  ものが増えるようで、
  
  今年は
  「私がFacebook上で、よく使う言葉は?」
  が流行している模様。
  
  
  他には性格診断系のアプリなども
  定期的に見かけますね。
  
■ こういったアプリの提供元はFacebook以外の
  外部企業です。
  
  仕組みとしてはアプリに自分の投稿内容への
  アクセスを許可することで
  
  アプリは投稿内容を解析して診断結果を
  作成するというのが基本です。
  
  
  診断アルゴリズム(仕組み)の精度は
  ともかくとして、
  
  注意すべきは自分の全投稿を特定企業に
  提供してるという点です。
  
  
  Facebookでは公開範囲を設定するなど
  SNSといえどプライバシーに気を遣っている人も
  多いはず。
  
  プライベートの写真、交友関係、行動履歴など
  さまざまな情報が投稿からは読み取れます。
  
  つまり投稿内容は個人情報の塊です。
  
  
  名前や生年月日といった個人情報を
  営利企業に収集されることを気にする人は多く
  
  そういった情報が流出すると
  かなり大きな問題になるのが昨今の情勢。
  
  
  しかし、それ以上にセンシティブな情報を含む
  Facebookの投稿を特定企業に提供する行為を
  どの程度の人が意識して行っているかは甚だ疑問です。
  
  (何も考えずに利用している人も
   相当数に登るのではないでしょうか…)
   
   
■ SNS上にある情報は消費者の生の声であり、
  それが各種の属性情報をひもつくとなれば
  
  コンシューマ向けにビジネスを行っている
  企業からすればのどから手が出るほど欲しい情報
  なはずです。
  
  
  そこを狙って情報収集のためにアプリを
  展開している可能性は当然考慮すべきです。
  
  提供した情報がどこまで適切に管理・利用
  されるかは全く分かりませんから、
  
  そういったアプリを使う以上は情報流出の
  可能性は念頭に置く方がよいでしょう。
  (可能性の問題としてリスクはあるので)
  
  
  リスクを避けたいのならそういった
  診断系アプリは利用しないのが得策です。
  
  診断結果など話のネタ以上にはならない
  わけですから。  
  
  
■ 大手企業の情報流出やマイナンバー制度には
  かなり敏感な反応をする一方で、
  
  SNS上の情報に関してはかなり無頓着な
  ネットユーザが多いような気がするのは
  筆者だけでしょうか…、、、。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ Facebookの診断系アプリは定期的に流行る
 ■ アプリの提供企業に自分の全投稿を渡している場合も
 ■ SNS上の個人情報の取り扱いに無頓着さがあるような、、
  

タイトルとURLをコピーしました