変化は「外→内→外」の順で発生する。

人生

人生における変容というのがどのような順序で起きるのかを浅はかながら考えてみました。

かの大前研一氏の名言に『人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。』というものがあります。

これを筆者なりに解釈すると、「外部環境を変えないことには人間は変わらない」ということになります。確かにその通りかもしれない、と思う一方で、「最終的には内的変化が起こるから外的変化が起こるのでは?」と疑問を抱いていました。

かたや外的変化が必要であるという論があり、かたや内的変化こそが必要という考え方があるとは矛盾しているように思われます。しかし、昨今の筆者の暫定解では上述のふたつは両立します。

外的変化と内的変化のどちらか一方が必要だと考えると矛盾しますが、両方が必要だということであれば矛盾には至りません。次なる問題はは二つの順序ですが、これは「外的変化→内的変化」の順で間違いないと思われます。

外部環境、つまり自らが身を置いている「場」とは異なる「場」に所属しないことには人は変われません。同質的な人々と毎日同じ仕事をしていてどうして変容が起きるといえるでしょうか。異質な人々との交わりによってこそ、内的変化が誘発されるのです。

したがって、大前研一氏の名言は最初の外的変化の必要性を説いていると解釈できます。ただし、このときに適切な変え方をする必要があり、単に変えればいいというわけではないのだと思われます。

外的変化が起こり、それが内的変化を誘発すれば自らの行動に変化が現れるのは必定です。となれば出てくる結果はこれまでと違ったものになることもまたほぼ自明と言えます。したがって、再度の外的変化が訪れることになります。

おそらくこの外的変化こそが、変わりたいと願う人の「変わる」という意味なのでようが、その前には外的変化と内的変化を一度ずつ経験する必要があるというわけです。

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