開いていく人生と閉じていく人生。

ほぼエッセイ

人生というのは山あり谷ありとはいいますが、大別すると二種類に分けられるような気がします。「開いていく人生」と「閉じていく人生」のふたつです。選択肢の数が増えていくのか減っていくのかと言ってもよいでしょう。

どうやら多くの人は年齢と共に身動きがとれなくなっていくのを感じるようです。就職をして、結婚し、子どもが生まれ、ローンで家を買う、、。たしかに時間的にも金銭的にも制約は増えていきます。それはつまり選択肢が段々減ることを意味します。したがって感覚的には人生は閉じていくように思えるはずです。

しかし、生まれてからずっとそうだったのかというと、そういうわけでもありません。誰しも「大人になったら○○になりたい」とか「大人になれば自由に○○できる」と思っていた頃があるはずです。つまり選択肢は今後増えると思っていたわけです。少なくともその時点においては「開いていく人生」だったはずです。

果たしてそれがどこで逆方向に転換してしまうのか、それをここでは言及はしません。ただ、大人になっても「開いていく人生」生きている人がいるのも事実です。いろいろな制約を抱えていたり、年老いていても、活躍・挑戦し続けている方々がいらっしゃるのですから。

とはいえ、それが多数派かと問われれば、恐らく少数派です。となれば、既存のパラダイムに染まってしまえば、閉じていくのは仕方がないのかもしれません。何もしなければ多数派と同じ方向に行くのは自然の成り行きです。

したがって、「開いていく人生」を生きたいのであればどこかで多数派とは違う方向を向き、逆張りを行う必要があるのかもしれません。他人と違うことを恐れて何もしなければ、大多数の人々と同じ結末になるのは目に見えています。もちろん、それを選ぶのも一つの価値観ですから自分の意思で選択していれば何の問題もありません。

怖いのは何となく選択して身動きがとれなくなったときです。そうならないよう、選択をするときはゆめゆめ気をつけたいものですね。

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