時間やお金の歩留まりをどうコントロールしていくか。

ほぼエッセイ

工業製品でよく使われる単語に「歩留まり」という単語があります。ある原料を投入量から期待される生産量にたいして、実施あの製品生産数の比率であり、良品率ともいえます。歩留まりが7割なら、3割は不良品ということになります。

原料を投入しても、実際に出荷できる製品は歩留まりによって変動するということは、実質的な原材料費も歩留まりで変化するということです。どれだけ効率的に原材料を使えたかと言い換えてもよいかもしれません。

この考え方は人間の実生活にも展開することができます。原材料となるのはやはり、時間・お金の二大リソースが中心です。特に、時間の投下量にたいして、どの程度の時間が身のある時間となったのかが重要です。

「10時間勉強しました。」などと表現したときに、その10時間が単に机の前に座っていただけなのか、脳をフル回転させてすごした10時間なのかで、学び得た量は全く違うはずです。10時間という原材料を投下したときに、どれだけの成果(学び)が得られたのか。すなわち、どこまで歩留まりを高められているかが重要です。

もちろん、お金についても同じことで、お金を投下したは良いがなんら期待される結果を得ることが出来なかったのなら歩留まりはほぼ0です。つまり、浪費してしまったことになります。いわゆるコスパがよいというのは、歩留まりが高い状態とも言えるでしょう。

いずれにせよ、自らの持つ有限なリソースを投下して、どこまで期待した結果を得ることができるか、は人生を楽しく・豊かに生きていく上で重要な指標です。生活の随所において、歩留まりを考えてみることで、いままで同じリソースでもよりよい結果を得られるかも知れません。

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