格安スマホが東の横綱になったようですね。

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2014年上期の日経MJヒット商品番付が発表され、東の横綱は「格安スマホ」となりました。

4月上旬にイオンが月額2980円で発売した8000台がすぐに完売したことや家電量販店が追随しているとはいえ、おそらくは全部で数万台という規模です。携帯電話が一人一台でスマホ所有率が半数を超えている実態に比べるとかなり見劣りする数字です。

格安スマホの実態は、「型落ちのAndroidスマホ+MVNOのSIM」です。イオンの格安スマホの場合はNexus4で、2年巻の利用で端末価格としては35000円程度かかる計算になります。型落ちであることを加味すると端末自体は値段相応でしょう。

注目が集まっているのは通信料金の方でしょうが、速度制限のついたSIM自体は数年前から存在していて、ガジェットマニアには有名でした。LTEが登場してからは、一定の通信量までは速度制限なしのプラン(SIM)が販売されたり、通話可能なプラン(SIM)が販売されるなどはしていました。

これらはMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供しており、インフラ自体は大手キャリアから借り受けて再販されています。それを速度に制限をかけたり、通信量に制限をかけることで、値段が安くなっています。したがって、遅くてもいいとか、少ししか使わないというニーズにあわせて選択する商品ということになります。

したがってユーザが自分のニーズにあったプラン(SIM)を自分で選べないと魅力は半減どころか、下手をすると不便になってしまいます。初心者が「とりあえず始める」のに適切かはケースバイケースです。

今回、格安スマホが一躍脚光を浴びたのは端末とSIMをセット販売して、ガジェットマニアでなくても使えるようにしたからでしょう。この勢いが続くかどうかは、MVNOの発展にかかっている気がします。

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