「ビッグデータ」は定着するか??

IT

IT業界のバズワード好きは筋金入りです。

毎年のように新しい単語が出ては定着せずに消えていきます。それは技術革新が早いから、というのも一つの理由でしょうが、マーケティング的に目新しい単語を出し続けないとキツイという業界事情もある気がします。

「クラウド(コンピューティング)」はさすがに定着した感はありますが、業界内には「とりあえずクラウドって単語を使っとく」という雰囲気もあるので、クラウドが何を意味しているのかは注意が必要です。

「ビッグデータ」は、Google先生の検索ランキングだと2013年の7月にピークを付けているものの、Google先生は上昇基調だと判断している(下のグラフ参照)ようなので、定着するのかもしれませんね。こちらも何をもってビッグデータというのかは曖昧なままですが。

「ビッグデータ」が定着するかどうかの当確ライン上に残っているのは、皮肉にもSuicaのデータ販売中止騒動が起きたことで、「ビッグデータ」という単語がIT業界の外にも広がったからかもしれません。

そう考えるとバズワードの域から抜け出すにはIT業界の外側でどれだけ定着するかがカギなのかもしれません。クラウドという単語が定着したのは、クラウドを活用するスマートフォンの普及に寄るところも大きいでしょう。このタイミングでスマートフォンが普及していなければ世間一般への定着率はもっと低くなったのではないでしょうか。

デバイスやサービスと結びつかず、ワード(単語)だけが一人歩きしている場合は生き残れないということかもしれませんね。そうなるとビッグデータは生き残れるか怪しいかも…。

 

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