歴史を学んでおかないと何が繰り返されるかはわからない。

ほぼエッセイ

「歴史は繰り返す」という言葉があります。

歴史が繰り返すのだとしたら、現在おきていることも過去に起きているはずで、未来に起きることも過去に起きているはずです。もちろん、どの歴史が繰り返されるのかを事前に予測することは不可能でしょうが、現在おきていることに対して過去の歴史を適用することで近い将来を予想する程度のことは出来るかもしれません。

当然のことですが、歴史を知らないことには何が繰り返されるのかもわかりません。したがって歴史を学ぶということの重要性はここに明らかになります。学校で習う歴史は世界史と日本史に大きく分けられますが、グローバル化の時代にあっては世界史の重要性は増していくでしょう。無論、自国のことを知らずして、という考えもありますが、島国の中でほぼ単一の民族によって作られた歴史だけでは教訓を導き出す素材としては弱いものがあります。

好むと好まざるとに関わらず多種多様な人々が混じり合うのがグローバル化した世界ですから、やはりそこに歴史のアナロジーを用いるのであれば世界史を知っている方が望ましいのではないかと。

歴史を現実の世界に役立たせるには抽象化能力も求められます。個々の出来事に全く同一のものはふたつとないので、適度に歴史を抽象化してとらえることが必要です。とはいいつつも、歴史というもの自体が事実をある断面から解釈していると言う点ではすでに抽象化されているわけではありますが。

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