固定費と変動費が選択できるならどちらを選ぶ?

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筆者が昔から不思議におもっていることのひとつに、日本人は借金嫌いだというのに住宅ローンを組んでまで家を所有するという、持ち家志向が強いことがあります。高度経済成長期のように給料は右肩上がりどんどん繰り上げ返済出来るような時代ならいざ知らず、いくら金利が低いとはいえ35年ローンという長期ローンに筆者は手を出す気にはなれない小心者です。

持ち家と賃貸の議論になると、「賃貸でも持ち家のローンでも、毎月一定額の支出が発生する点では同じだ。だったら、資産が残る持ち家の方がよい」という主張が出てきます。確かに住居のために毎月支払いが発生するという点では必ず固定費が発生するのですが、その縛られ方が違います。賃貸の場合は、住む家を買えればその賃貸料は当然変わります。したがって、余裕があるのならより高級な物件に住むことも出来ますし、何らかの事情で余裕がなくなれば少々不便でも安い物件に移り住むことも出来ます。あまり深入りすると議論が複雑になるのでこのくらいにしますが、要はあるていど固定支出額を変動させることが可能だということです。

人生なにが起こるか分からないので固定費はなるべく小さい生活のほうがよい、というのが筆者の信条です。したがって、固定費か変動費かが選べる買い物ならば極力変動費となる方を選びます。その最たる例は携帯電話です。

最近は携帯電話は割賦販売が多く、端末代金を2年間かけて支払うタイプが主流です。月々の携帯電話利用料から一定額割り引くことで、端末代金分を相殺して2年間の実質支払いが0円になっていることもありますが、あくまで端末を借金して購入していることには変わりありません。支払い事故を起こせば信用情報機関に記録が一定期間残ります。端末代金を一括で支払った場合にはイニシャルでの支出は大きいですが、月々の割引は同じように行われ2年間の支払総額は同じになります。端末購入という変動費を大きく発生させ、通信料金という固定費を小さくするわけです。

筆者は一括払い派ですが、結果としての支払総額が同じなので、どちらを選ぶかは個人の価値観だとは思いますが。

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