お値段比較にかかる時間を意識する。

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法人がなにかを購入するときは多くの場合、相見積もりをしますね。見積もりを複数とって安いところに発注するという手順です。個人でも最近はネットの価格比較サイトなどで最安値を探して購入するなどということは当たり前に行われていることでしょう。今日はそんな比較にかける時間のお話。

価格というのは人間が最も理解しやすい定量値なのではないかと思います。いまの日本は資本主義社会なので価格という軸で比較するというのは理にかなったことではあります。しかし、人間は往々にしてその比較にかかる時間を軽視する傾向があるように思えます。

例えば、相見積もりであれば2社よりも3社以上にしたほうが低価格は得やすくなるように思えます。あるいは比較サイトも複数のサイトを使った方がより安い値段にたどり着く可能性はあがるかもしれません。しかし、比較する対象の数が増えれば増えるほど比較するために消費する時間も増えます。その時間的コストを忘れて価格比較に没頭するのでは本末転倒です。

もし時間を持て余しているのであれば数千円、数百円の節約のために時間を費やすのは合理的な判断です。それは時間を金銭価値に交換する行為ですから。しかし、時間不足を感じている場合や、時間があればより大きな成果を目指すことが可能な立場にあるならば、目先の金銭価値に惑わされずにそちらを優先すべきです。

時間と金銭は単位が違うので当然そのままでは比較することはできません。もっともありがちなのは、自分の時間を時給換算することで時間を金銭価値に換算して比較する方法です。しかし、より長期的な視点に立てば、その時間を投資として将来のために振り向けることで未来により大きな果実をえるために使うという選択肢もあります。その場合には現在の時給換算以上の価値があるはずです。

時の流れというのは目に見える実体ではないので、ともすると軽視しがちです。しかし、人間はみないずれ死ぬ運命にあることを考えれば、あきらかに有限なリソースです。もう少しこの貴重なリソースに意識を払った方がいいのかもしれません。

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