具体を抽象に移し、別な世界の具体に落とす。

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当blogではよくネタにする具体と抽象の世界のお話です。

ときどき「blogのネタはどこから拾うのか?」というご質問をいただきます。基本的に毎日書いているのですが、特段ネタ帳に大量のストックがあるわけではありません。たいていは筆者の一日のうち、5秒〜30秒といった一コマからネタを作り出します。

筆者の生活にある具体的な出来事が元ネタなので、元ネタ自体は非常に具体的ですし様々な個人情報や企業情報が含まれることもあります。それをそのまま書いては問題ですし、何より芸がありません。それではただの日記です。したがって情報の加工を行っています。

まずはその具体的な出来事の一側面を抽象化・一般化します。そして抽象の世界で既存の抽象概念とリンクさせた上で、具体例を示すために今度は別な世界の具体へと再度引き戻すのです。

このような行為を行うと、エントリそれ自体がある種のメタファーになるのです。元ネタとなる出来事を知っている読者の方が読むと、字面に現れているものとは違う対象が透けて見えるかもしれません。ただ過去を振り返ると、元ネタを批判的に見ているときほど遠い世界の具体に落とす傾向があるので、実は身近なものを痛烈批判する意図があってもぱっと見ではわからないかもしれません。

具体⇒抽象⇒具体の移動は、思考力が冴えているときほどうまくいきます。ゆえにこれがうまくいかないときは、思考にキレがないということが自覚的にわかります。ある種のバロメータとして筆者は使っています。

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