新聞が紙面であることの重要性。

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最近になって日経新聞の電子版を購読し始めた筆者ですが、実は電子版が創刊された当時に無料期間があったので一度挑戦して挫折しています。もし、iPadのアプリがなければ今回も挫折していたように思います。今日はその辺について考えてみます。

 

新聞の何に「価値」を見いだすかというのは人それぞれだと思いますが、筆者の場合は紙面という「面」であることに価値を見ています。一面であれば右上にある記事がその日のトップニュースであることが一目でわかります。そして、見出しの大きさや記事の面積でおおよその重要度を判断することもできます。面積が大きく視覚的インパクトがあるほど、重要度が高いとわかるわけです。

それが、ネット上の記事だとどの記事も同じような見出しになってしまいます。紙面の時のような濃淡を感じられなくなるので、どうしても自分の興味のある見出しだけをクリックして読んでしまいます。ここが、紙面で読むときとの大きな違いです。紙面であれば、見出しぐらいは見ますし、一面ならちょっとは本文も読むでしょうから。

 

日経電子版は最初からPCでの紙面ビューワはありましたが、筆者にとってはPCでわざわざ紙面ビューワを使うのは億劫だったらしく見事に挫折したわけです。現在は、iPadのアプリに紙面ビューワがありますからそれで読んでいます。紙面ビューワというアプリがあるということは、それだけ紙面で見たいという需要があるということなのでしょう。

 

紙面を作るということは、そこに編集が介在するということです。先ほど、記事の大きさが重要度を示すと書きましたが、もちろんそれは新聞社が重要だと思ったことであって、自分が重要だと思うことではありません。しかし、それゆえに価値があるのです。単なる情報だけならタダでネットで見れる時代に、あえてお金を払ってまで紙面でみるということは、言葉を換えれば「編集を買っている」ということです。どの記事をトップに持ってくるかというのも編集ですし、どのくらいの大きさの記事にするかというのも編集のひとつです。したがって、編集を買っている以上、紙面でないと価値が激減するのです。

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