ITエンジニアが論理的に/ロジックでいろいろ考えてみるblog 進化途中なのでいわゆるβ版。

東進の英単語アプリに見るマネタイズ戦略。

2012.06.24

iPhoneの英単語学習アプリをネタに勝手に運営会社の戦略を考えてみます。

お題となるアプリはこちらの英単語アプリ。予備校・学習塾を運営している株式会社ナガセによる英単語学習用のアプリです。なんと無料で提供されています。同等の単語帳アプリが数百円することを考えると格安です。それでいて、機能も豊富ですし、学習効果も考えた設計になっています。レビューでは同等の講座が数万円なのになぜ無料なのか?という疑問の声も上がっていますが、これはひとつの広告戦略なのではないかと思います。

まず、無料という価格設定はユーザの年齢層を考えた場合には非常に重要です。予備校・学習塾のユーザは学生ですから、有料アプリというだけでダウンロード数が伸び悩むでしょう。おそらくは最安値の85円という価格設定だったとしても。無料と1円の間にはあまりに大きな壁があるのは『フリー』に書かれている主張です。したがって、無料という価格設定を行うことでターゲットとなる若年層ユーザにおいて大きなシェアの獲得を狙っていると考えられます。

アプリには実際の講座を受講している人だけが利用できる機能もついていますから、そういった機能を使うために本講座を受講したいと考える人もいるはずです。あるいは、アプリを使い込むことで「東進」というブランドが学生に浸透して、予備校・学習塾を選択する際の候補になることも狙っているでしょう。三大予備校に比べると親御さんの年代を中心に知名度は低いと思われるので、こうしたブランド戦略は有効に働くのではないでしょうか。

また、子を持つ年代の大人がこのアプリを使って英語学習をするということも考えられます。近年は英語学習がブームともいえますから、年代を問わず英単語アプリの需要というのは相応にあるはずです。大人にとっても無料のアプリというのは気軽にダウンロードして試せるという利点があるので、子を持つ年代の大人がアプリを通して「東進」をブランドとして認知すれば、子供を学習塾に通わせるときに当然選択肢として上がってくるはずです。

アプリを数百円で売りさばくより、無料で配布してリアルの講座を受講してもらった方がはるかに大きな利益が期待できると考えての戦略なのでしょう。価値を提供している場所と収益をあげる場所が必ずしも一致しないというのがネット時代におけるビジネスの特徴ですが、これも一例といえるでしょう。


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