点と点をつなぐ。

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タイトルを見てピンときた方は、もちろんあのスピーチのことを知っているでしょう。

スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行ったスピーチです。

 

以前のエントリで、思考とは源泉かけ流しの温泉のようなものだと述べたことがあります。思考に限らず、時間もまた同じです。大富豪であっても貧乏であっても、地位ある人もそうでない人も、一日が24時間であることにかわりはありません。日々はみな平等に流れていきます。それを何の気なしに流してしまえばそれっきりです。後から点として振り返ることも、忘却の彼方に葬り去ることもどちらも自由です。

もし点と点をつなぐならばその候補となる点は多い方がいいに決まっています。あとから点と点をつなごうと思っても、あまりに点の数が少なくてはそこにストーリーは生まれてきません。とはいえ、皆がおなじ1日24時間を生きているのであれば発生する点の数は本質的には人によって変わることがないはずです。インパクトのある出来事の多い人生のほうが点と点を結びやすそうな気はしますが、果たしてそうなのかどうか。仮に、インパクトのある出来事が多くともそれを結びつける力がなければ何にも生まれてくることはありません。個々の出来事をいかに点として意識し、それらを結びつける意味を見いだすか、そちらのほうがむしろ重要といえるでしょう。

これは、出来事=時間という点をつなぐ場合でも、思考という点をつなぐことでも同じことです。

 

点と点を結んでストーリーを紡ぎ出す編集力のある人ならば、じっと考えているだけでも点と点を結ぶことができるかもしれません。しかし、そこに触媒となるような出来事が加わると、一気に点と点のつながりが見えてくることもあるのです。実際、筆者は非日常を体験するたびに新たに点と点が結びつくのを感じています。

つまり、外に出て非日常を体験するということは、点を作ると同時に点と点を結ぶきっかけ作りでもあるのです。

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