逆算思考か積算思考か。そして逆算するために絶対必要なもの。

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周囲の人を観察すると、目的から逆算して行動を起こす逆算思考型の人と、現在の状況から一歩ずつ行動をして結果を積み上げていく積算思考型の人がいることに気づきます。

 

どちらがいいとは言いがたいですが、少なくとも筆者は逆算思考派あるいは逆算思考を心がけている派です。

 

逆算するためには絶対に必要なものがあります。それは、「ゴール(=目的)」です。

「ゴール」をスタート地点として考え始めるから逆算なので、逆算のスタート地点たる「ゴール」は必要不可欠な存在です。そして、そのゴールを目指すために必要なルートをゴールからさかのぼって考えていくのが逆算です。

 

最近読んだ『ビジネス・マネジメント・スタジアム』は、前中日監督の落合氏の采配をビジネス・マネジメントの側面から考察した著作ですが、落合監督は明らかに逆算を行っています。

リーグ優勝である、「144試合終了時に勝率1位であること」ということを「ゴール」として、優勝ラインとして何試合までなら負けられるのか、を設定しています。事実、2011年のシーズンで序盤で11敗目を喫したとき「まだ50は負けられる」とインタビューで答えたそうなので、61敗はできると考えていたことになります。あるいは、一試合の中でも9回に岩瀬投手を登板させるところから逆算して試合を組み立てていることからも逆算思考であることがわかります。

 

逆算思考であるということは、目的思考であるということでもあります。「ゴール」が描けなければ逆算など出来ませんから、「ゴール」として何を設定するのか?つまり、最終的にどういう状態に持って行きたいのか?という目的・目標を最初に設定するということです。積算思考型の人でも目標は立ててみるという人は多いのではないでしょうか?であるならば、目標から逆算していった方が目標への到達は結果的に早まるのではないでしょうか。

 

あみだくじでアタリにたどり着くのがどの線なのかを確かめるために、アタリから逆にあみだくじをたどってみた経験は誰しもあるのではないでしょうか?スタートから順にたどってみるよりも、ゴールから戻ってみた方がアタリにたどり着く線を見つけやすいということに気づくからゴールからたどってみるのでしょう。だとしたら、それは世の中一般にも当てはまるのはないでしょうか。少なくとも筆者はそう思うのです。

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