トップは独裁的であるべきか否か。

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世間では、橋下大阪市長の5月8日登庁時の囲み取材が話題になっているようですね。取材の映像については、大阪市のWebサイトからYoutubeにリンクが張られていますが、ほかの日が数千件の再生数に対して、5月8日は40万件超と突出した再生数となっています。 (映像はこちら

取材のやりとりは30分近くに及んでおり、どうにも記者の側は橋下市長のファシズム的発言か失言をつかもうと躍起になっているように見えます。対する橋下市長は、編集によりセンセーショナルに報じられるような発言を避けつつ、法と論理によって記者を論破しています。弁護士でありつつTV出演もしていただけあって慣れているな、という印象です。

 

さて、独裁的だという意見がある首長としては、石原東京都知事もよく話題にあがります。副都知事である猪瀬氏の著書を読んだところ、猪瀬氏もかなり行動力をもって副知事の職務を全うしていることがわかります。東日本大震災発生時の対応などを詳細に語られており、読み物としても興味深いです。著書内で、猪瀬氏は自らを「変人」と称し、都知事の石原氏も「変人」で、有事には「変人」でないと乗り切れず、今回は二人とも「変人」だからよかったのだと主張しています。

ここでの、「変人」という表現はある種の強硬さをもってしても物事を推進していくことだと解釈できますが、これをトップのリーダーシップだという人もいれば独裁的だという人もいるのでしょう。

 

世の中には様々な意見があるので、それらを考慮する必要はあるでしょうが、最終的な決定権者は何らかの判断を下す必要があります。したがって、合議制でも無い限り、組織のトップはなんらかの判断を下す使命と責任があるわけで、ときに独裁的な色合いが出ることは仕方の無いことです。なぜなら、トップにはそれだけの権限が与えられているのですから。

何を考えているのか分からなかったり、方向性がブレてふらつくぐらいであれば、多少過激でも主張を押し通すぐらいのほうが物事はよい方向にすすむのかもしれません。

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