スマートフォンのビジネス利用とクラウド。

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スマートフォンの伸びが堅調です。こうなってくると、ビジネスに利用したいという声が出てくるでしょう。とはいえ、いわゆる情報システム部門はここで悩ましい判断を迫られます。

ユーザーは日常生活で活用しだしたスマートフォンを業務でも活用したい。一方で、経営層は業務効率は上げてもらいたいが情報漏洩は困るし、過剰なIT投資は行えない。そんな相反する要求に挟まれながら情報システム部門は新たな情報システムを構築していかねばならないわけです。
確かに、スマートフォンのセキュリティや情報漏洩対策のソリューションはまだ十分に出そろっているとは言いがたく、企業が組織的に管理する方法が確立されるまではもうしばらくかかるでしょう。とはいえ、一昔前のノートパソコン並の性能を備えつつも小さく、かつ紛失も可能性が高いものをなんの対策もなしに社員に配るのは今のご時世難しいでしょう。暗号化というソリューションがノートPCでは採用されることが多いですが、暗号化はデータの流出の可能性を小さくすることは出来てもゼロにすることは出来ず、データの紛失も防ぐことは出来ません。
こういった課題も最終的にはクラウドが解決することになるのかもしれません。すべてのデータをクラウドあるいは企業のデータセンター側に置き、必要に応じてスマートフォンに通信回線経由でダウンロードする。データが揮発性のメモリにしか配置されなければより安全でしょう。スマートフォンにはOSと汎用的アプリケーションのみを置く。仮想デスクトップに近い使い方になるでしょう。
そういった端末はまだ登場していませんが、製品として投入されれば普及は案外早いかもしれません。仮想デスクトップはまだコストパフォーマンスに問題があるため普及にはまだしばらくかかるでしょうから。

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