具体と抽象の間。

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昨日の記事で少し触れた抽象度のはなし。
具体(個別)と抽象(一般)の世界を自在に行き来できることが世界を広げる。そう考えています。

科学が発展して専門が細分化された世界において、最先端の技術や理論そのものに汎用性があるとは限りません。また、ある業種や業界、企業で重要とされるノウハウも汎用性があるとは限りません。世界には、一見その世界でしかやくにたたなそうなローカルな知識・知恵・ノウハウがたくさん存在します。それらは非常に個別的で具体的です。
このような具体・個別的な事象からいかに普遍的な知識を引き出すか。そこで鍵となるのが抽象化です。個別的な要素を取り除き、より一般的なものへ置き換える。そして、抽象化された世界で理論として確立する。そうすることで汎用性の高い理論が出来上がります。

具体の世界ではつながりのないように見える世界同士も抽象の世界にいくと簡単に行き来できることがあります。抽象度をあげればあげるほどより多くの世界と行き来できます。多くの世界と行き来できるようにするためには、自分の世界で具体の世界と抽象の世界を自在に行き来出来るようになる必要があります。それはつまり自分の世界の深い理解です。これを実現出来たとき、必要に応じてほかの世界に移動して問題を解決したり、新たな発想を借りてきたりすることができるのです。

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