デジタル全盛となった理由。

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今日は先日の記事を受けて、なぜ現在がデジタル全盛なのかを。

前回の結論は、「そもそもアナログの方が優れているけど、現代の人間が扱う限りにおいてはデジタルの方がよい」という趣旨でした。なぜそうなるのかの解説です。

まず、世の中にはノイズというものが存在することが原因の一つ目です。自然界には様々な科学的現象が天然で存在しているので、アナログな情報を伝達するときにどのような手段をもちいるにしてもノイズの影響をゼロにすることは現在の技術では不可能です。いうなれば、壮大な伝言ゲームをしているようなものなので、遠くに伝達するほど元の情報からの乖離が大きくなります。そして、それを元に復元する手立てがありません。元が連続値なのでどの程度ノイズで変化したのか正確にわからないと復元出来ないのです。
さらに、アナログの情報を電気的に扱うアナログ回路というのは作るのが比較的難しいのです。生産コストなどを勘案するとデジタル回路に軍配があがります。そういう状況の中デジタル回路が圧倒的多数を占め、技術的な進歩をしてしまったいまとなってはデジタル回路が有利なのです。
さらに、デジタルな情報はノイズの影響を受けたとしても、元は0か1のどちらかなので容易に元の状態に戻すことができます。0.9ぐらいの値が伝達されてくれば限りなく1である確率が高いですし、0.3ぐらいならおそらく0でしょう。さらに、情報を冗長にすることで、ノイズで0が1に変わってしまってもそれを検知したり復元したりする方法も確立されています。0か1の二者択一なので、もとの情報に復元時に利用する情報を付加しておけば多少のノイズがあっても元の情報が取り出せるのです。

かくしてデジタル全盛の時代が築かれました。(とはいえ、デジタルがそもそも劣化していることを知覚できる人間もいるようで、音楽家ともなるとCDレベルの音質でもアナログである本物との差を感じられるといいます。)

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