ロジカルな思考にこそ非論理性が必要。

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ロジカルな思考。それは、私が重要視しているもののひとつ。世の中でも近年重要視されることの多い能力でもある。

だが、逆説的だがロジカルな思考によってクリエイティブな発想するとき最も重要なのは非論理性である。
ロジカルであるということは、ある前提を起点として妥当な推論を繰り返し、所望の結論に至る道筋が存在するということで、途中で矛盾や飛躍が生じないことである。したがって、各々の推論はごくごく当たり前のモノであり決して目新しさなど存在しない。そして、それらの繰り返しを順当にこなしていっても思考がある一定の枠内を出ることはほぼないといってよい。
それが故に、新たな発想を得たい場合にはあえてロジカル(論理性)の世界を一度抜け出し、非論理的な発想を行うことが必要である。まったく別世界の論理であったり、感情的な何かであったり、別な人間の主観であったり、その刺激は様々だが、なんら関係なさそうな世界観との融合だったり、あるいは直感という名の思いつきにより、ある着地点を得るのである。
そして、ひとたび着地点が得られたならまたロジカルな世界に舞い戻り、前提からその着地点へ妥当な推論により到達可能かどうかを検証するのである。見事、到達可能であることが示されたなら、その答えはロジカルな世界へと統合され、何ら飛躍は見られなくなる。

つまり、仮に、ロジカルに説明できる事柄であっても、それがロジカルな思考の帰結として得られたモノであるとは限らないのである。

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