仮説と検証のスパイラル。

未分類

「拙速は巧遅に勝る」
この言葉に基づくならば、若干思慮の浅いまま物事に手をつけ始め、時に失敗もする自分の性質は弱みではなくむしろ強み。(事前の準備を怠らず着実に物事を進める人を尊敬するし、自分もそうなれればと思うことも多々あるがどうやらちょっと難しいと悟りつつある…。)

拙速に物事に取り組み、それでいて相応の結果を残すために必要なのは仮説と検証のスパイラルではなかろうか。
とりあえず取り組んでみるといってもカンだけで動くのでは芸がない。まずは何らかの仮説を立てた上で行動をはじめ、その仮説を検証してゆく。たとえば、なんらかの問題を解決したいのであれば、とりあえず原因と思われるモノを仮定して、それが正しいかどうかを確認していくのである。最初の仮説は論理的でさえあれば何でもよい。間違っていれば検証の過程で早晩否定されるからだ。
仮説が間違っていることがわかれば、仮説を修正するかいっそ立て直す。そしてまた検証を行う。そのスパイラルの先に真実が見えてくる(たいていは)。仮説と検証は論理的思考によって行うので、その対象は専門分野に限られないし、数をこなすほどに「あたり」の付け方もわかってくるから仮説の精度も上がってくる。自己の専門領域ならなおさらである。

そして、一見遠回りをすることが多く思えるこの方法にはある利点がある。それは多くの検証を行う中で当初目的としていなかった知見が得られること。仮説が当たっていても間違っていても、その結果は知見として獲得できる。こうして得られた問題解決には関係のなさそうな知見が積み重なることで無用の用が形成されるのではなかろうか。

タイトルとURLをコピーしました