商品の価値。

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最近よく感じることの一つに、「これからの時代に収益があがるとしたら目に見えないもの」という考えがあります。

 

TVの価格が暴落して、ほぼすべてのメーカーが赤字に苛まれている一方で、Appleの収益は好調です。一見どちらも電子機器を売っているメーカーに見えますが、そのとらえ方はおそらく間違いでしょう。

TVメーカーがTVというモノを売っていることは間違いありません。そして、値段はTVというモノそのものについているのです。だから、価格競争が起きて値段は下がる一方です。

Appleが売っているのはiPhoneだったりiPadだったりMacだったり音楽だったりと、それ自体はモノとして値段をつけてはいますが、消費者そのモノ自体に価値を見いだしてお金を払っているわけではないでしょう。iPhoneでできる便利なコト、もっといえばApple製品によって作られるより「便利で魅力的な生活」に価値を見いだすからお金を払っている。各々のデバイスとその上でうごくサービスが有機的につながって便利さを醸し出すから、単なる価格競争には巻き込まれにくい。

 

これは、別に電機業界に限ったことではないはずです。目に見えるモノという製品自体は、多くのモノがコモディティ化します。コモディティ化した製品に待っているのは際限の無い価格競争です。となれば、コモディティ商品を人件費の高い日本で作ったらグローバルな競争に負けるのは自明の理。

最近は、情報システムすらコモディティになりつつあるので、SEの未来は明るくはなさそうですね。おそらく、これを打破する鍵は「目に見えないもに価格をつける」ことにあるのではないかと。

長くなってきたので、次回に続きます。

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